普段の生活の中で、次のような、心当たりありませんか?
「よく寝たら仕事がすすんだ」「疲れた時に甘いもの食べたら、ひらめいてやる気になった」などなど
実はこれらは、認知機能の働きが関係しています。
今回は、認知機能の働きが、とっても身近なものであるということを説明していきたいと思います。
「私は、認知機能低下なんてしていない」というあなたへ
認知症でなくとも、高齢になってなくとも、認知機能の低下は生じます。
前回の記事で、認知機能は、機械の部品のようなものというご説明をしました。
※ 『精神科医が小学生でもわかるように「認知機能」を説明してみました』
部品の精度は、消耗していたり、メンテナンスをしないとうまく働きません。
私たちの認知機能も同じです。
たとえば、こんな風に影響をうけています。
頭が疲れていると、認知機能の働きは悪くなります。
認知機能がうまく働かないと⇒事故やトラブル
認知機能がうまく働くと⇒仕事がうまくいく、やりたかったことが実現する
とつながってくるのです。
認知機能の働きは、日常生活に直結していることがわかってもらえましたか?
精神状態と認知機能との関係
あたまが疲れたり、ストレスがたまって、精神の不調がおこると認知機能の低下が生じます。
気分がおちこんでいると、さっさと物事をすませられないとか?
質問者
homareko
そうです。誰にでも経験があると思います。
よくわからないから、やりたくないというのも、認知機能が関係あるの?
質問者
homareko
認知機能がうまく働かない時は、いつもなら気づくことも、わからなくなります
うまくいかないときは、
気分の問題 ⇒ 認知機能に影響 ⇒ うまくいかない
ということが起こっているのです。
そして、こんな悪循環が生じてしまいます。
精神の病気を患うと、認知機能が低下してしまう!
精神の病気になると、より認知機能の低下が明らかになり、日常生活がうまくすごせなくなります。
そして、しばらく認知機能の低下が続いてしまうということが生じます。
精神の病気といってもいろいろありますが、主に統合失調症、うつ病、躁病、アルコール依存症などです。
これらの病気は脳が変性してしまう病気もありますが、殆どは一時的に縮んでしまっているだけです。
むしろ、認知機能の回復が可能な病気のほうが多いです。
精神の病気がよくなっても、毎日の生活がうまくいかないときがあります。
そんなときは是非、認知機能の回復にとりくんでみてください。
え?一度、低下してしまった認知機能って回復するの?
脳が変化(変性)してしまったら手遅れです。
ですが、手遅れになる前であれば年齢がいくつになっても
認知機能はきたえることができます。
筋肉と同じように認知機能は鍛えることで、神経が再生し低下した機能を回復させ、衰えを予防できます。
認知機能をきたえるにはどうしたらいいの?
わたしたちは、自分の持っている機能をフル活用しています。
しかし、衰えた機能は、使われないままどんどん低下していきます。
じゃあ、落ちたままってこと⁇
質問者
homareko
そうなんです。うまく働かない認知機能は、使わないで無視されていってしまうのです
あなたが「苦手だなあ」と思うことにチャレンジしていくと、低下した認知機能をきたえることができます。
しかし、一人で頑張るのはなかなかできることではありません。
そこで、認知機能をきたえるのにおすすめはゲームです。
ゲームは、楽しみながらいつも使っていない機能をトレーニングしていくことができます。
病院では、こころの病気で認知機能が低下してしまった方のリハビリをおこなっています。
病院のリハビリでも、コンピューターゲームを使っています。
効果は抜群です。
今日のポイント
・認知機能は、頭の疲れ具合やストレス、精神状態によって、うまく働いたり、働かなかったりする
・認知機能の低下は、手遅れになる前に、いくつになっても、鍛えることができる
・認知機能のトレーニングには、ゲームが有効
最後まで、お読みいただいてありがとうございます。
このブログを通して、認知機能やリハビリのことがもっと身近になっていってくれるといいなと思います。
また次回も読んでいただけたらうれしいです。