ここ近年、度々、「認知機能」という言葉が、ニュースなどで話題に上がります。
「認知機能」をネットで検索すると「認知症ともの忘れ」「高齢者ドライバー」などの関連ワードが上がってきます。
「しかし、何だ?認知機能って?」っていまいちピンときませんよね。
この「認知機能」について、簡単に説明していきますので、ご覧ください(^▽^)
目次
【ずばり「認知機能」とは?】
脳の基礎機能をまとめて「認知機能」と呼びます。
機械にたとえると、ひとつひとつの部品にあたります。
ねじや、モーターなどの部品が、さびたり、うまく動かなくなったりすると、機械の働きに影響がでてきますね。
その反対に、部品の精度がよいと、より高度な機械となります。
脳も、同じで、認知機能の精度がよいと、より複雑で高度な脳の働きができるので、仕事がよくできたり、頭がいいと言われたりします。
【「つまり、認知機能って、認知症のことでしょ?」って思っていませんか】
「言葉はそっくりだし、認知症のことでしょ?」
質問者
homareko
そのようによく間違われますね(^_^;)
では簡単に認知症との関連性を次に説明します。
「認知症」は、脳の変化(変性)によって誰でも起こりうる病気です。
主な症状は、認知機能の低下です。
あれ、やっぱり認知機能って認知症じゃん
質問者
homareko
いーえ、前に言った事を思い出してみてください。
認知機能は、機械の部品のようなものでしたね。
認知症という病気によって、脳が変化(変性)してしまうと、部品の部分である認知機能が衰えて、うまく働かなくなるのです。
認知症⇒脳の変化(変性)⇒認知機能の低下
つまり、認知症=認知機能ではありません。
【あの社会問題は、認知機能が原因だった】
最近、高齢者のドライバーの問題や近隣トラブル問題などの社会問題をよく目にします。
なぜ、そんな問題が起きているのでしょうか。
その人が粗暴だから?おかしかったから?認知症だったから?
いえいえ、関係ありません。
これらの問題は、認知機能の低下によるものです。
認知機能には、いろいろな種類があります。
高齢になると低下しやすい認知機能は、
記憶機能、見当識機能、注意機能、処理速度機能、視空間認知、柔軟性、遂行機能などです。
認知症でなくても、健康に年を重ねても、これらの認知機能はどんどん低下します。
ガーン
ちなみに、
現在の高齢者ドライバーの検査は認知症かどうかを判断するものになっています。
しかし、大切なのは、
認知機能の状態がどうなっているか⇒⇒事故・トラブル
認知症かどうかを判断するだけでは、
運転に必要ないろいろな認知機能を測定しているわけではないため、事故の危険性を測定するには不十分、ということです。
アプリでできる認知機能検査があったのはずなので、今後ご紹介出来ればと考えています。
今日のポイント
・脳のいろいろな基礎機能のことをまとめて「認知機能」という
・認知機能は、機械でいうと部品のようなもの
・認知機能のよしあしで、日常生活がうまくいくかいかないかが決まる
以上、簡単ながら認知機能の概要についてを書いてみました。
私自身もまだ勉強中ではありますが、この認知機能リハビリを周囲に広めていって、患者さんが元気なれれば良いなと思っています。
頑張って少しずつ記事を更新していきたいと思いますので、また読んでくれたら嬉しいです(^▽^)